赤外線法で、なぜ建物の不良箇所が分かるの?
建物のタイル外壁を調査することを想定してみましょう。タイルの表面は外部からの熱(主に太陽光)のよって暖められ、その熱を鉄筋コンクリート壁に伝えます。このとき、外壁のコンクリート部に剥離があれば、その隙間にできる空気層が熱移動を遮るため、外部から熱の授受があると、健全部より剥離部のほうが表面温度の変動が大きく、高温になります。
この特性を活かし、赤外線カメラにより表面温度を映像として捉え、危険箇所を探し出します。
健全部と欠陥部の表面温度変化モデル
様々なコンクリート構造物の不良箇所測定に応用
この赤外線法による劣化診断は、様々なコンクリート構造物の不良箇所測定に応用できます。